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色んな国の色んな挨拶 #2
スロバキア編
世界の他にもあるが、スロバキアもまた「挨拶がチュー」の国である。
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例えば、友達に会ったとき
会う。ぐぐいと近寄り、お互いのほっぺが射程内に入り次第
迷わず互いのほっぺにチューをする
そして、間髪入れず暗黙の了解、淀みのないスムーズな流れで互いに顔のポジションを入れ替え
反対側のほっぺにもチューをする
私はこの挨拶が大好きだ。
これは挨拶なので、そう、スロバキアにいれば老若男女全員と堂々とチューができるのだ。
チューと言っても、思いっきりブチュッとするわけではないことを
スロバキアにしばらく滞在してから気づいた。
唇のつけ具合というか、キス具合はどれぐらいが一番礼儀正しいのか悩んだ私は
色々試してみた挙句、スロバキア友に聞いた
へえ、お好み、と来たか。
一番難しいやつやん。
そんな接近戦でいきなりめっちゃ個性出るやん。
この挨拶方法で、会う人会う人と挨拶していく。
知人はもちろんのこと、知人の友人や、友人の両親や、そのまた友人の親戚や色々。
流石に電車でたまたま隣になった一言二言話した人、とかとはした事がないけれど。
ーーー
スロバキアに来てすぐの頃、気づいたんです
私の人生のキスの総回数ここにきて、折れ線グラフ右肩爆あがりだってことに
私、二十代半ばぐらいまでは、幸福度が上がってくると、
好きな友達とかのほっぺにチューしたくなるキスが大好きな、いわゆるキス魔だったんです
ちょっと煙たがられたりもしたし、
「そうか!私もっと早くにここに来れはよかったんだ!」と思いました。
ーーー
そういうわけで、挨拶としてこんだけフリースタイルのチューをしてたら
もちろんアクシデントもあるわけで、
二人ともが同じ方向に顔を動かして、危うく口同士でちゅーしそうになったりとか
そこでまたスロバキア友に質問しました
私「ねえ、チューするの右が先とか左が先とかのルールある?」
友「ないわよ〜」
経験上これはもう、目線と体の動きで「相手の来る方」「私の行く方」を
反射的に読み取りながら瞬時に決断し動いていくことになるわけです。
ーーー
コロナ初期に世界が閉じて、東京からスロバキアに戻れなくなった時
東京のお家から憂いました。
「あああ〜〜〜〜〜これで、スロバキアのチュー挨拶文化はなくなってしまうんやろうか?」
でも、2022年現在、私の心配は全く無意味なものだったようで
街中であちこちでスロバキア中でみんながチューの挨拶をしているので
私は幸せです。
ではまた!
薫
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